Tips by Paul
この時期はいつもなら人と会う機会が増えるものですが、今年はちょっと違ってますね...でもそれをマイナスと考えずに普段ならじっくり取り組むことができないことにトライしてみませんか?
いつかやりたい、と思っていた手紙やメールの整理。洋服のリメイク。挑戦したかった手間のかかる料理。観たいと思っていた映画や録画したままの番組の視聴。読みかけの本や雑誌を読み終えて片付けたり...。
そして何か楽器を新しく始めるなら、狭い場所でも季節にも左右されず、屋内でも屋外でも通年楽しめる楽器、しかも持ち運びもしやすいウクレレがお勧めです!ギターやピアノなどの楽器よりも家族の評判もいいらしい...ポロロン...なら邪魔にならないのかも。
ウクレレは持ってるけど、そろそろグレードアップしたいなぁ、自分だけの1台がほしい、と思った方、自分好みのインレイで世界にたった1台しかないオーダーメイドウクレレ、ってのも選択肢の1つに加えてくださいね。
カスタムオーダーされる方は多少なりとも装飾に凝ることが多いですね。バインディングやパーフリング、ロゼッタっていう用語覚えてますか?(詳しくは以下の記事を参照)
これらに使用するのも広義には「インレイ(はめ込み細工)」ということになりますが、今回はヘッドストック部分やフィンガーボード(指板)に施す、ロゴ、イラスト、イニシャル、などのインレイを中心に説明したいと思います。
●インレイに使用する材
●インレイを入れる場所
●インレイの作業フロー
●インレイに使用する材
asteriskではインレイ材として主に「アバロン(アワビ)」と「MOP(白蝶貝)」を使用しています。実はnekoleleの初期バージョンでは猫のインレイにはアワビのものもありました。現在はMOPがメインです。一方、asteriskマークにはすべてアワビを使用しています。
(初代ソプラノnekoleleはショートネックでした。懐かしい!)
(現在のnekoleleインレイとasteriskロゴのインレイ)
ご希望があれば木のインレイにも対応可能です。以下では指板のインレイに木製のものを使っています。
●インレイを入れる場所
asteriskではこれまで「ヘッド」、「フィンガーボード」、「トップ(表板)」にインレイを施してきました。最も一般的なのは「ヘッド」ですが、「フィンガーボード」にロゴや模様、ちょっと凝ったポジションマークを入れるのもおしゃれです。
現在販売中のAll Sakuraバージョンではトップに桜をちりばめ、グリッターで角度によってはキラキラ光るような加工もしています。
(上↑はインレイ作業途中のポジションマークでフレットを打つ前の状態)
インレイは見ているだけでも楽しく、ワクワクしますよね!
●インレイの作業フロー
最後にインレイの作業フローを簡単に説明しておきましょう。
①インレイのデザイン作成
デザインはご依頼いただくことも、持ち込みいただくことも可能です。
特にご指定がない場合はasteriskのマークを使用いたします。
②デザインを基に材を切る(実はこの細かい作業が結構好きだったりします...
基本は手でカットしていますが、デザインによっては別途専門業者に依頼する場合もあります。
その場合も③以降の作業は同じです。
猫達が集合!手作業なので1つ1つ微妙にカタチが違っているのがわかります。
こんな形や,,,
こんな形もご要望に応じて製作できます!
何の形かわかるかなぁ....?
答は「四国」です!
③デザインの外枠をインレイの場所に写す
④写した枠に沿ってその場所をルーターで削っていく
この時、トップ材などは特に、削りすぎると板に穴が開くので注意が必要。
何しろトップ材の厚みは2ミリ弱なのでインレイの厚み(1.5ミリ程度)以上に削るのはNGです。
慎重に慎重に、丁寧に作業します。
⑤ちょうどの大きさになったら準備していた貝を埋め込む
⑥インレイと木の間に木の粉が混ざった接着剤を塗って固定し、サンディング(やすりがけ)で凹凸をなくします
こうしてインレイを施したら次の工程(塗装など)に進みます。
インレイは奥の深い世界で、かつ作業者にとっては腕の見せ所でもあり、とても慎重で丁寧な作業が必要な部分でもあります。技の参考に古い引き出しを買ってみたりもしました。
専門書も参考になります。インレイの本は見るだけでため息が出るような写真がたくさん載っています。
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